チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


ダイエットの心配が無くなり、俄然強気な子豚。


「さあ!そっちは誰が相手なの!モタモタしてないで、さっさと出て来なさいよ~!」


「あの…もうここに居ますけど…」


そう言って間が悪そうに返事をしたのは、最初からこの場所にいたピエール本人だった。


「えっ?大食い対決の相手って、ピエールだったの?」


確かに、風船のようなふくよかな体型のピエールはこの対決に向いているのかもしれない。


「ハッハッハッ♪
そうだ!驚いたか~♪
…さらにもっと驚いて貰おう!」


そう言った直後のピエールの変わり様に、シチロー達は度肝を抜かした!


「うぬぅぅぅぅぅ~あぁぁぁぁ~~~っ!」


「な!なんだありゃあ~!」



なんと!シチロー達が見ている前で、ピエールが低い唸り声を上げながらみるみるうちに大きくなっていくではないか!


「スゲエ~ッ!『超人ハルク』みたいだっ!」


ただし、超人ハルクのような筋肉ムキムキでは無く、あくまで体型は風船型である。