さて、これで一勝一敗。勝負の行方はこれで、第三回戦『大食い対決』の結果に委ねられる事となった。
チャリパイチームの代表者は、もちろん…
「コブちゃん!いよいよ君が活躍する時がやって来たよ♪」
なにしろ、次の対決は『大食い対決』である。
コレはもう、子豚の為にあるのではないかと思う位の適役に違いない。
ところが、その子豚…
何やら困惑した表情でこんな事葉を洩らし始めた。
「でも、私…今『ダイエット中』だから、あまり沢山食べたくないのよね…」
「え?・・・・」
このタイミングで肝心の子豚がダイエットなんて、それこそ話にならない。
シチローは、子豚にダイエットを諦めるように諭した。
「コブちゃん!今そんな事言ってる場合じゃないだろっ!…さっきだってバナナにかぶりついてたくせに」
「バナナは良いのよ♪
だって、バナナダイエットなんてある位だから♪」
「人類の未来がどうなってもいいのかっ!」
「でもねぇ…人類の未来も大事だけど、私の体型の未来も大事なのよね…」
人類の未来とそんなモンを秤にかけるなよ…
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