チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


「もう!シチローがそんなジーンズ履いてくるから、小判貰い損ねたじゃないのよ!」


上様とのお目通りを終えると、子豚がシチローに向かってブリブリと文句をたれて来た。


「まぁ~まぁ~。
その着物だって、大層高価な物なんだろうし♪」


「高価だろうが何だろうが、2009年でそんな派手な着物なんて着てらんないわよ!」


天守閣の廊下でそんな事を言い合うシチローと子豚に、前を歩いていた光圀がふと思い出した様に言った。


「そうじゃ!褒美といえば、儂もそなた達に褒美をやらねばならんのう♪」


「えっ♪本当ですか♪
御隠居~♪」


「まぁ、付いてきなさい♪」


江戸城に戻った光圀が
シチロー達に与えたい褒美とは、果たしてどんなものなのだろう……