「ウリャア~くらえ~!右ストレート!」
ゴングと同時に、勢いよく飛び出したシチローは隊尊のボディに向かって渾身の右ストレートを打ち出した!
「キャア~♪シチロ~~カッコイイ~♪」
子豚とひろきの黄色い声援が飛び交う。
ボム…
「あれ…?」
シチローの拳は、見事に隊尊のボディにヒットしているが…隊尊の表情は全く崩れる事は無い。
「なんだソレ…貴様、本気で打ってるのか?」
ニヤリと笑った隊尊が、シチローを見下ろして言った。
「いやあ~♪おかしいなぁ~♪」
グローブで頭を掻きながら愛想笑いを浮かべるシチローへと、今度は隊尊のパンチが襲いかかる。
バキッ!ボコッ!ズドン!バコッ!ズドッ!ボコッ!バコン!バキッ!ズドッ!スコーン!
「キャア~~!シチロ~~!カッコワルイ~!」
「…確かに『打たれ強く』はなってるみたいね…シチロー…」
腕組みしたてぃーだが、納得したように呟いた。
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