リング上で、不敵な笑みを浮かべて対峙するシチローと隊尊。
「ファイナルステージまで進んだ人間だというからどんな奴かと思えば、1ラウンドもてば大健闘というところか♪」
「へん!そんな事言って、あとで吠え面かくなよ!」
両者の視線の先で、目に見えない火花がバチバチとぶつかり合っていた。
「試合は全3ラウンド。KOで勝負が決まらない場合は、判定で勝敗を決定する」
レフリーによる簡単なルール説明の後、ボディチェックを受けてそれぞれのコーナーへと戻るシチローと隊尊。
「大丈夫、シチロー?
無理しないでね…」
「なあに♪心配いらないよ凪♪あんな奴、1ラウンドでリングに沈めてやるよ~オイラに任せなさい♪」
青コーナーの椅子に座って、そんな宣言をする
シチロー。
一体、どこからそんな自信が出てくるのだろうか…
そして、運命のゴングは鳴らされた!
カァーーーン!!
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