チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


リング上で、不敵な笑みを浮かべて対峙するシチローと隊尊。


「ファイナルステージまで進んだ人間だというからどんな奴かと思えば、1ラウンドもてば大健闘というところか♪」


「へん!そんな事言って、あとで吠え面かくなよ!」


両者の視線の先で、目に見えない火花がバチバチとぶつかり合っていた。


「試合は全3ラウンド。KOで勝負が決まらない場合は、判定で勝敗を決定する」


レフリーによる簡単なルール説明の後、ボディチェックを受けてそれぞれのコーナーへと戻るシチローと隊尊。


「大丈夫、シチロー?
無理しないでね…」


「なあに♪心配いらないよ凪♪あんな奴、1ラウンドでリングに沈めてやるよ~オイラに任せなさい♪」


青コーナーの椅子に座って、そんな宣言をする
シチロー。


一体、どこからそんな自信が出てくるのだろうか…



そして、運命のゴングは鳴らされた!



 カァーーーン!!