リングの上では、タキシード姿のリングアナウンサーが派手なマイクパフォーマンスでまくし立てる。
『レディース& ジェントルメン~♪さあ!お待たせしました♪機械軍と人間の世紀の対決!
最初に現れましたのは、人類代表~チャーリーズエンゼルパイの~~』
「ほらっ♪ティダ♪
君の出番みたいだよ♪」
シチローは、格闘技と言えば当然、琉球空手のてぃーだの出番とばかりに、リングの方に向かっててぃーだの背中を押す。
ところが、そのてぃーだを通り過ぎてスポットライトが当たったその人物は…
『西暦2009年からやって来た!東洋の道化師シチロ~~~!!』
「あれ?…オイラ?」
不意に名前を呼ばれて、キョトンとした表情の
シチロー。
「…みたいね♪
さっきの三本勝負じゃあアタシ達が戦ったんだから、今度はシチローの番でしょ♪」
てぃーだ、子豚、ひろきの三人は満足そうに頷いていた。
「シチロー、格闘技なんて大丈夫?」
凪が少し心配そうに、シチローに問い掛ける。
「さあ…そりゃあ、相手しだいだけど…」
そう答えるシチローは、次に紹介されるであろう相手コーナーの花道へと視線を移していた。
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