♪ピンポーン
『最上階です♪』
なんとか無事に最上階へと到着する事が出来たシチロー達。
「いよいよファイナルステージだ!みんな、気を引き締めていこう!」
「おお~~っ!」
否が応でも5人の気持ちは盛り上がる。
そして、そのエレベーターの扉が開いた時、シチロー達は驚愕してしまった。
「なんだこりゃあ~!」
最上階のファイナルステージ会場は、人、人、人で溢れ返っていた。
一体、これらの人々は何処から集められてきたのだろうか?
「何?この人達は…」
いずれの人達も、大声を上げて熱狂している…
一体、この場所で何が行われようとしているのだろう?
「なんだか楽しそうだね♪ファイナルステージって♪」
何も知らないひろきが、呑気にそんな感想を洩らす。
「あっ、シチロー♪
あれ見てよ♪」
そう言って子豚が指差した先には、眩い幾つものライトに照らされた、四角いリングが設置されていた。
「へえ~。これからここで格闘技の試合があるみたいだね♪」
「なるほど♪それで、こんなにたくさんの人が試合を観に来てる訳だ♪」
「一体、誰が出るんだろう♪」
『お前だよっ!』
「え?・・・・」
いつまでも呑気な事を言っている察しの悪いシチロー達に、どこからともなくそんな声が聞こえて来た。
人類の運命を決定着けるファイナルステージの対決種目…
それは、機械軍の代表とチャリパイの代表による『総合格闘技頂上対決』であった!
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