チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


♪ピンポーン
『最上階です♪』


なんとか無事に最上階へと到着する事が出来たシチロー達。


「いよいよファイナルステージだ!みんな、気を引き締めていこう!」


「おお~~っ!」


否が応でも5人の気持ちは盛り上がる。


そして、そのエレベーターの扉が開いた時、シチロー達は驚愕してしまった。


「なんだこりゃあ~!」


最上階のファイナルステージ会場は、人、人、人で溢れ返っていた。


一体、これらの人々は何処から集められてきたのだろうか?


「何?この人達は…」


いずれの人達も、大声を上げて熱狂している…
一体、この場所で何が行われようとしているのだろう?


「なんだか楽しそうだね♪ファイナルステージって♪」


何も知らないひろきが、呑気にそんな感想を洩らす。


「あっ、シチロー♪
あれ見てよ♪」


そう言って子豚が指差した先には、眩い幾つものライトに照らされた、四角いリングが設置されていた。


「へえ~。これからここで格闘技の試合があるみたいだね♪」


「なるほど♪それで、こんなにたくさんの人が試合を観に来てる訳だ♪」


「一体、誰が出るんだろう♪」






『お前だよっ!』



「え?・・・・」



いつまでも呑気な事を言っている察しの悪いシチロー達に、どこからともなくそんな声が聞こえて来た。


人類の運命を決定着けるファイナルステージの対決種目…




それは、機械軍の代表とチャリパイの代表による『総合格闘技頂上対決』であった!