メール
†††††††††††

「最近、変なメールが
よく来るんだよな…」


少し困り果てたように、シチローが呟いた。




ここはいつもの
『森永探偵事務所』…
そして、またいつものようにシチロー、てぃーだ、子豚、ひろきの4人で談笑をしている時の事だ。


「えっ?変なメールって、例えば?」


「どれどれ…あたし達に見せてよ♪」


そんな話題にはたちまち興味を持つ子豚とひろきは、すぐさまシチローの携帯めがけて近寄って来た。


シチローの携帯を皆で覗いてみると。


そこには大手の出会い系サイトの名前のスペルを1文字だけ変えてある、怪しげな出会い系サイトの宣伝広告…


架空請求のお手本のような、電話番号付きの収納代行と称する会社からの請求メール…


『高額アルバイト紹介します』といった胡散臭い案内等…


様々な怪しいメールの着信履歴が並んでいた。


「まったく…昨日なんて、こんなのばっかり30通も来たよ!
…しかしなぁ~アドレス変えるのも面倒だし…」


そんな話題でシチローがうんざりした表情で溜め息をついている時、ちょうどタイミング良く
シチローの携帯からメールの着信音が森永探偵事務所に響き渡った。



♪ピロロロ~



「ほらっ!また来た!
これも絶対迷惑メールだよっ!」