「生きること」 続編


次の日から、わたしは仕事に出勤した。

そこそこ忙しかったが、この仕事が好きなわたしは楽しかった。

常連のおじいちゃんやおばあちゃんには「風邪治ったのかい?良かった良かった。」「くる実ちゃんが居なくて寂しかったよ〜。」なんて言われて、話しながら仕事をしていた。

岡部さんからは「くる実のおかげで常連さんが増えたよ〜。ありがとう!わたしは忙しいと、お客さんの相手してらんないからさぁ、話しを聞いてくれるくる実に会いに来てくれる人が増えて、こっちは大助かりさ!」と言ってもらえた。

「わたし、お客さんとお話しするの好きなんですよ。特に年配の方は、お話好きが多いですからね。」
「くる実は凄いなぁ〜。くる実をお手本にしないといけないね!」

そう言うと、岡部さんはいつもの豪快な笑いをしたあと、「今日は、早めに帰りなよ?病み上がりなんだから。」と言い、わたしは「大丈夫ですよ。」と言ったのだが、「ダーメ!」と念を押され、16時には仕事を終え、帰宅したのだった。