好きな人♡

「1ミリでも変わりたかった」

春弥のことを思い出すと苦しくなる。

春弥にフラレた私とは違う、自分になりたかった。

「春弥はね、前髪流してるのいいねって言ってくれて……だから……だからやめた」

「うん」

瑠依は優しく頷く。

また、涙が溢れる。

泣こうとしてるわけじゃない……
止められない……ただ悲しい苦しい。

「あ、今日店手伝うんだった」

瑠依は床に落ちた髪の毛を拾い集め、ゴミ箱へ入れる。

「ゆっくりしてって」

バッグを持ち、そう言って部屋を出ようとした。