目的の海に着くと日は沈んでいた
「暗くなっちゃったなー
良くここには来てたのか?」
「…………2、3回だけ
また連れて行ってくれるって言ったのに…………」
「そっか
これからは俺が何回でも連れて来てやる
だからまた来ような」
「………………………」
私は座っていた腰を上げ、海に近づいて行った
「そんなに近づいたら濡れるぞ」
そんな声お構いなしに海に入って行った
「雅?
何してんだよ」
「…………………」
「雅!
こっち向け!」
アイツも海に入って来た
「何?」
「何じゃねぇよ!」
「…………濡れるよ」
「そんなのどうでもいい
何しようとしてるんだよ」
「離して」
「離す訳ないだろ
こんな浸かるところまできて
これ以上は進ませない」
「何でよ!」
「お前死ぬ気だろ!
そんなことさせねぇから!!」
「アンタに関係ないじゃない!」
「関係あるんだよ!
どうしてお前はいつも一人で何かしようとするんだよ!!
もう俺の前からいなくならないでくれよ…!」
「別に良いじゃん!」
「良くねぇよ!!」
そして私は抱きかかえられた
「降ろして!」
「無理
このまま話していても意味ないから無理やり動かすしかねぇじゃん」
「嫌!!」
「黙れ」
「最低!!」
「好きなだけ言ってろ」
「バカ!
ウザイ!!
大嫌い!!」
そして私は暴れた
暴れたらアイツは降ろすか落としてくれると思ったのに
「暴れても無駄
お前のその貧弱な体に俺は負けねぇよ
悔しかったらもっと飯食って筋肉付けろ
なんなら俺が持てないくらいの体重になれ」
「アンタ何なの………放っておいてよ………
死なせてよ………」

