仮面を被った私たち


「雅が殺したんじゃない」

「…………………」

「…………さっき、医者から退院の許可がおりた
 明日退院だ
 俺と暮らそ」

「………………分かった」

「多分俺、我慢出来なくてそのうち手を出し始めると思う
 だから嫌なことは言って
 雅が嫌なことはしないから」

「…………私に関わらないで」

「それは無理
 少なくとも高校卒業するまでは面倒を見る
 その後は話し合いに応じても良いけど、俺は雅を手放す気はない」

「…………アンタは何をしたいの?
 私を抱きたいの?
 ストレス発散?
 お父さんと同じことしたいの?」

「だからそれはない」

「じゃあなんなの!
 私の存在価値って何?
 アンタにとって………私って何なのよ………」

「雅……泣くなよ……
 抱かれたり暴力受けるだけが雅の存在価値じゃない
 俺にとって雅は何よりも大切な存在だ
 守りたい存在だし、愛してる
 これからたくさん愛してやる」