仮面を被った私たち


「……………………」

「どうして四ノ宮さんが傷ついてばかりいるんですか!
 桜庭先生ならもっと上手く出来たはずでしょ!」

「………俺も後悔してる
 雅を傷つけて………こんな結果になって
 結局俺は雅に何もしてあげられなかった」

「…………………」

「だから……もうこれ以上は傷つけさせたくない
 これからは俺がちゃんと面倒を見ていくつもりだ
 父親の元には帰らせない」

「……四ノ宮さんのお父さん……今は……?」

「ここに入院してる
 そのうち捕まるとは思うけどな」

「……事件の詳細って聞いてもいいですか?」

「……………雅を巻き込んで心中しようとしたらしい
 でもその原因を作ったのは俺だ
 俺が全て悪い
 ごめんな」

「それは四ノ宮さんに言うべきですよ」

「………如月だったら雅が傷つかずに助けられたのかもしれないな…………」

「今更たらればの話をしても………
 でも、良かったです
 桜庭先生、キャラが違いすぎて驚いたけど優しいのは変わらないですね
 四ノ宮さんのことお願いしますね
 噂は僕がどうにかするので」

「あぁ、頼んだ
 もう……学校は俺にはどうにもできないから
 困ったら俺のところに来い
 助けるから」

「ありがとうございます
 では……四ノ宮さんにお大事にって伝えてください」



そうして如月は帰って行った