仮面を被った私たち





この日からアイツは夜になると病院にやって来た


度々うなされている私を起こしてくれる


そして朝、私が目覚めると帰って行く

それの繰り返し


ありがたいけど…………明らかにアイツの顔色が最近悪い


帰ってと言っても全く聞かない


無理をしないと言ったのはアイツ自身なのに





そんなある日


夜、やって来たのはアイツじゃなくて朝陽さんだった


「雅ちゃん久しぶり
 なかなか来れなくてごめんね」

「大丈夫ですよ
 社長はお忙しいでしょうし」

「ありがとうね
 やっぱり雅ちゃんは優しいな〜
 星夜とは大違い」

「アハハ………あの………星夜さん…は……」

「あー、ごめんね
 星夜は今日来れなくなっちゃって
 代わりに僕が来たんだ
 今日一緒にいてもいいかな?」

「………………何で………来れない……んですか………」

「……………僕じゃなくて星夜が良い?」

「違っ!
 そう言う訳じゃ……ないんですけど…………」

「ふふっ
 分かってるから大丈夫だよ
 星夜は仕事が立て込んでるみたい
 最近忙しいみたいで
 僕がもっと上手く立ち回れるようになったら、星夜の負担減らせるんだけどね………」

「………………………」

「星夜のこと心配してるの?」