再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

幸い今日は社内で事務作業する予定になっていたため、1日丸星デパートに行ったところで困らないスケジュールだった。
春から夏への商品入れ替えのタイミングでもあり、素人の私が荷物を運ぶだけでも大変重宝され、現場でも喜んでもらった。
ただ、普段やらない荷物の搬入作業は私にとって結構な肉体作業だった。

「吉野さん、ありがとう。おかげで助かった。今からでよかったら話を聞くよ」
「ありがとうございます」

夕方には課長の機嫌もすっかり治り、時間外にはなったが夏のイベントに向けた商品について打ち合わせの時間をとってもらえた。
これで石田くんのミスが帳消しになるとは思わないけれど、とりあえず丸星デパートの取引停止なんて最悪の事態は免れそうで、私はただほっとしていた。