再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

「こんばんは」
「こんばんは。美優さん、お久しぶりね」

仕事終え私が向かったのは会社から2駅ほど離れた駅前のビル。
そこは会員制のヨガスタジオで、これといって趣味のない私が唯一ストレス発散のために訪れる場所だ。

「2月ぶりかしら」

声をかけてくださったのはインストラクターの富美加先生。
年齢は50代と聞いているけれど、とてもそうは見えない若々しい女性。
私は富美加先生が大好きで、レッスンはいつも富美加先生と決めている。
そして、レッスン後には一緒にお茶をしたりもする友人のような関係だ。

「年度末は忙しくて、なかなか来れませんでした」
「そう、大変ね」

今年の春は目が回るような忙しさだった。
おかげで富美加先生に会うのも久しぶりになってしまった。