再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

「おはようございます」

亮平の車で地下駐車場まで行き、そのままオフィスに入るとそろそろみんなが出社してくる時間。
受け持ちの取引先もなくなり管理業務がメインになった私は、朝のこの時間に若手たちが挙げてきた報告書を確認し社内外からのメールをチェックするのが主な仕事になるのだが、この日は一通のメールに目が留まった。

「あれ、」

社内用のパソコンアドレスに入ってきた見覚えのないメールが1件。
いや、このアドレスは…
なんだかとても心がざわついて、私は周囲をキョロキョロと見回した後メールを開いた。

「美優さん、お久しぶりです。その節は色々とご迷惑かけ申し訳ありませんでした。謝って済む話しではないのはわかっていますが、一言お詫びしたくてメールしました。お体いかがですか?僕のせいで怪我を負わせてしまい本当に申し訳ありません」

周囲を気遣ってか自分の名を名乗ることもなく始まった。1通のメール。
私はアドレスと見た瞬間に石田くんからのものだと気づいた。
それは同僚時代、彼が使っていたアドレスだったからだ