後は任せろと手を差し伸べた亮平と、書類を持ったまま動かない私の間でしばらく時間が止まっていた。
その間もみんなが私たちの方を見つめたまま、周囲は静けさに包まれていく。
動かない私とのにらみ合いの末、亮平が私の横で小さくため息をついた。
そのタイミングで、課長が声をかけてきた。
「えっと、部長と吉野チーフは・・・」
どういう関係ですかと聞きたいのだろうが、言いにくそうに途中で言葉を止めてしまった。
「私と彼女は付き合っています」
「ええー」
聞こえてきた女子たちの悲鳴。
その声が弱りかけていた私の心に突き刺さるようで、私は亮平のスーツの袖をぎゅっと握って引っ張った。
「どうした、辛いのか?」
「ううん」
そうじゃないと首を振るが、亮平はさらに間近から私の顔を覗き込む。
「お願いやめて」といいたいのに言えずにいると、亮平はさらに距離を縮めてきた。
「昼食はちゃんと食べたのか?朝だってあまり食べていなかっただろ?」
「大丈夫、ちゃんと食べたから」
終業後とはいえ周囲からの視線を感じて、私は動けなくなってしまった。
一方亮平の方は、いつの間にか私の肩に手を回している。
その間もみんなが私たちの方を見つめたまま、周囲は静けさに包まれていく。
動かない私とのにらみ合いの末、亮平が私の横で小さくため息をついた。
そのタイミングで、課長が声をかけてきた。
「えっと、部長と吉野チーフは・・・」
どういう関係ですかと聞きたいのだろうが、言いにくそうに途中で言葉を止めてしまった。
「私と彼女は付き合っています」
「ええー」
聞こえてきた女子たちの悲鳴。
その声が弱りかけていた私の心に突き刺さるようで、私は亮平のスーツの袖をぎゅっと握って引っ張った。
「どうした、辛いのか?」
「ううん」
そうじゃないと首を振るが、亮平はさらに間近から私の顔を覗き込む。
「お願いやめて」といいたいのに言えずにいると、亮平はさらに距離を縮めてきた。
「昼食はちゃんと食べたのか?朝だってあまり食べていなかっただろ?」
「大丈夫、ちゃんと食べたから」
終業後とはいえ周囲からの視線を感じて、私は動けなくなってしまった。
一方亮平の方は、いつの間にか私の肩に手を回している。



