再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

デスクに戻っても悶々としながら、それでもパソコンに向かって書類の作成をした。
定時まではあと10分、でも今の仕事に集中できていない私ではもう1時間ほどかかりそうだ。

「お疲れ様」

今日は帰りが遅くなるはずだった亮平が、定時ちょうどに帰ってきた。
まずいぞ、私が残業すると知れば亮平が何か言うかもしれない。
咄嗟にそんなことを考えた。

「まだ仕事が終わらないのか?」

周囲の目を気にすることもなく、まっすぐに私に近寄り、デスクを覗き込む亮平。
当然のように周囲は私たちの方を注目している。

「大丈夫です。あと30分ほどで終わります」
「いいよ、後は俺がやるから」

本当は1時間はかかりそうだけれど、そうでも言わないと文句を言われそうで口にしてみたのだが、亮平は納得してくれそうもない。

「お願いやめて、みんなが見てるから」

先程の給湯室での件もあり、私は周囲の視線が気になって小さな声で亮平にお願いした。