再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

給湯室には営業部のみんながいつでも飲めるようと、コーヒーが用意されている。
朝と昼に当番の子が入れてくれて、みんなが各自分のカップに入れる。
私は普段あまりコーヒーを飲まないけれど、残業になった時や仕事が行き詰まったときにはここでコーヒーをもらうようにしていた。
食器棚には以前購入したお気に入りのカップも置いていて…あれ?
置いていたはずの私のマグカップがない。
おかしいなぁ。

「吉野チーフどうかしました?」

ちょうどやってきた女子社員の3人組が、キョロキョロと見回している私に声をかけてきた。

「私のコーヒーカップが見当たらないの」

ずいぶん使ってないけれど、どこにも持ち出した覚えは無い。

「そういえば、誰かのコップが割れたからって片付けてました」
「え?」
「もしかしてチーフのだったかもしれません」
「あぁ、そうなんだ」

陶器のカップだから割れることだってあるだろう。
でも、2人の言葉にすごく意地悪な響きがあり、私はそれ以上何も言うことができなかった。

「予備の紙コップがあるので、それでどうぞ」
「そうね」

確かに、何で飲んだってコーヒーの違い変わりがあるわけじゃない
でも…