再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

その日、必死に止める亮平を説得し私は電車で会社に向かった。
亮平のマンションが都心にあったため、いつもより早い時間に到着した。

「美優さんおはようございます」

やはり1番に声をかけてくれたのは千穂ちゃんだった。

「千穂ちゃん、おはよう。長い間ごめんね」

会社で倒れてから1週間も休んで、ごめんなさいと私は頭を下げた。

「みんな心配していたんですよ。もういいんですか?」
「うん、もうすっかり元気。みんなにも迷惑かけたよね」
「ええ、美優さんがいないからみんな困っていましたけど、部長が色々と指示を出して若手を動かしていましたから、大丈夫だと思います」
「そう、部長が」

私が休んだ事情を知っている亮平としては、みんなが困らないように気を遣ってくれたんだろう。本当に申し訳ない。
その後、営業課のメンバーが次々に出社してきて課長も部長の亮平も揃い、朝礼で私も一言挨拶して業務が始まった。