再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

亮平が出て行った後、私はリビングのソファーで眠っていた。
過去に数回かしか来たことのない家のソファーなのに、居心地が良くて気がついたらお昼だった。

「美優さん、体調は大丈夫?」

お昼を回り、昼食とフルーツや飲み物を持った富美加先生がチャイムを鳴らした。
もちろん私に断る理由はなくお部屋へお通ししたのだが、部屋に入るなり、先生は私に頭を下げてくださった。

「美優さん、亮平のことを黙っていて本当にごめんなさい。それに、あの子があなたを置いて大阪に行ってしまったから、そのことで、あなたがどんなに苦しんだかを思うと、本当に心が痛むわ」
「先生、やめてください。私達には他に選択肢がなかったんです。もしあの時お互いの気持ちを確認し亮平とともに大阪に行っていたら、私はもっと後悔していた気がするんです」

2年前やっと新人って言葉が取れたばかりだった私が仕事を辞め亮平について行ったら、その後何かあるたびに「あのまま仕事を続けていたら、私の人生は変わったかもしれない」と思った気がする。
だから、今はこれでよかったんだと思える。
長くてつらい時間ではあったけれど、二人にとっては必要な時間だったんだ。

「あなたの人生だから誰にも変わることはできないけれど、これからはもっとわがままに生きなさい。あなたは自分で思うよりずっと魅力的で愛されるに値する人なのだからね」
「富美加先生、ありがとうございます」

富美加先生に言われると、少しだけ心が軽くなる気がした。