再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

「亮平、今日のお弁当はいらないの?私はそれを聞きに来たんだから」
「ああ、いらない。美優は仕事を休んでこの部屋にいるが、俺は午前中だけ抜けられない会議があって出社する。昼食は取引先との会食になると思うから大丈夫だ」
「それなら美優さんのぶんだけ、お昼に何か持ってこようかしら」
「いえ、私は大丈夫ですから」

とりあえずそれぞれの自己紹介が終わり、今まで気になっていた亮平の持参する手作り弁当が富美加先生の作ったものだったこともわかった。
正直驚きはあるものの、もしかして恋人でもいるのだろうかと思っていた私はちょっとほっとした。

「じゃあ、私はこれで失礼するわね。お昼にまた顔出すから、美優さんはゆっくり寝ているのよ。何かあったら電話してちょうだい」
「はい、ありがとうございます」

じゃあねと出ていく富美加先生はやはり若々しくてお母様とは思えない。
それにしても、私は富美加先生の前で亮平の話をした覚えがあるから、どう思われていたんだろうと考えると複雑な気分だった。