久しぶりにランチを共にしてから、私は外回りに出た。
新年度の始まりということもあり挨拶回りが中心にはなってしまったけれど、おかげで夕方前には会社へ帰ることもできた。
しかし、そこにはとんでもない光景が待っていた。
「帰りました。え?」
いつものようにフロアに戻ってみると、課長のデスク前でうなだれる石田くんの姿が目に飛び込んできた。
周囲の人たちもチラチラと視線を送りながら、遠巻きに見ている。
どうやらこれはただ事ではないと、瞬時に分かった。
「どうしたの?」
私は千穂ちゃんに近づき聞いてみた。
私は石田くんの指導係だから、きっと出て行かなくてはならなくなると思う。
でも、その前に何が起きたのかくらいは確認しておきたかった。
「取引先とのアポを忘れていたらしくて・・・」
「嘘」
「たまたま今日は先方の取締役も同席しての説明会が予定されていて、石田くんが商品説明をするはずだったらしいです」
「それは・・・」
あまりにも驚いて後の言葉が続かず、同時に背中を冷たい汗が流れた。
それは営業として、いや、社会人としてやってはいけないことだ。
「ああ、吉野チーフ」
仕方ない私も出て行こうかと思ったところで、課長に呼ばれた。
新年度の始まりということもあり挨拶回りが中心にはなってしまったけれど、おかげで夕方前には会社へ帰ることもできた。
しかし、そこにはとんでもない光景が待っていた。
「帰りました。え?」
いつものようにフロアに戻ってみると、課長のデスク前でうなだれる石田くんの姿が目に飛び込んできた。
周囲の人たちもチラチラと視線を送りながら、遠巻きに見ている。
どうやらこれはただ事ではないと、瞬時に分かった。
「どうしたの?」
私は千穂ちゃんに近づき聞いてみた。
私は石田くんの指導係だから、きっと出て行かなくてはならなくなると思う。
でも、その前に何が起きたのかくらいは確認しておきたかった。
「取引先とのアポを忘れていたらしくて・・・」
「嘘」
「たまたま今日は先方の取締役も同席しての説明会が予定されていて、石田くんが商品説明をするはずだったらしいです」
「それは・・・」
あまりにも驚いて後の言葉が続かず、同時に背中を冷たい汗が流れた。
それは営業として、いや、社会人としてやってはいけないことだ。
「ああ、吉野チーフ」
仕方ない私も出て行こうかと思ったところで、課長に呼ばれた。



