再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

「ずっと食べていなかったのか?」

亮平のマンションへ帰りリビングのソファーに寝かされると、すぐ隣に座った亮平と視線が合った。

「うん、食欲がなくって」
「・・・すまなかったな」
「え?」

なんで亮平が謝るのかが理解できなくて、驚いた。

「全部、俺のせいだ」
「何で?亮平は何も悪くないわ」

どちらかというと亮平は被害者で、完全に巻き込まれただ。
間違っても亮平から謝ってもらう覚えはない。

「俺が帰ってこなければ事件は起きなかった、だろ?」
「それは、違うよ」

亮平が帰ってきたことがきっかけで石田くんが事件を起こしたっていうのは、ある種の言いがかりだと思う。
亮平はゆくゆく会社を継ぐために大阪へ行き、この春東京に戻って来た。
それは亮平にとって必要なスキルだったはずで、戻ってこなければよかったなんて選択肢はない。

「石田くんの気持ちに気が付かなかったのも、誤解をさせて追い込んでしまったのも、すべて私。亮平は関係ないんだから、気にする必要はないわ」
「え、関係ないって・・・お前、それ本気で言っているのか?」

呆然と私を見る亮平。
あれ、私何か変なことを言っただろうか?
今回の件で亮平が責任を感じることはないと伝えただけで、こんなに驚かれる覚えはないのだが・・・