再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

夕方4時。営業の面々が外回りから帰ってきたのに合わせて始めた営業部の定例会議では、先月の振り返りと来月に向けての計画や方針が話し合われる。
現時点で担当を持っていない私はどちらかと言うと聞き役でアドバイスをしたり問題点を指摘する立場なのだが、その分全体を見て把握する必要も出てくるため準備が大変だ。

「今年の夏は担当変更もありみんな大変だったと思うが、数字的にはよく頑張っていると思う。秋に向けてもいろいろな企業からの受注が増えているから、気を引き締めて当たってくれ」

亮平が営業部全体に声をかけ、課長が前月の数字を報告する。
その時点で既に1時間ほどが経っていて、なぜか私は目の前がかすみだしたのを感じていた。
この後来月の予定についての報告が続くのだが、座っているだけで天井がぐるぐると回りだして・・・

アッ。
「おい」
ドン。

亮平の声と自分の体が崩れ落ちるのと、椅子が倒れて音がするのが同時だった。