「違うよ。私は強くなんてない、だから頑張るんだよ」
石田くんにもきっといつかそんなふうに思える人が現れる。
そんな含みを持たせた言葉だったのだが、なぜか石田くんの表情は険しいものになっていく。
「俺は美優さんが好きなんです、だから諦めません。ビジネスの勉強するために入社したNAGASIMAでここまでの事件を起こしてしまった以上、もう挽回できないのはわかっています。だから俺にはもう失うものはない。望むのは美優さんだだけです」
その思い詰めた顔に怖さを感じた。
今の石田くんは何をするかわからない、そんな気がした。
「石田くん、人生はまだこれからだよ。何度だってやり直せる」
人生に遅いなんて事は無いのだと言ったつもりだったのに、石田くんは無言で立ちあがるとドアを背に私を振り返った。
そして、その手には、キラリと光るナイフが握られていた。
「美優さんが僕を選んでくれないのなら、僕はもう生きている意味がない」
「何を言ってるの?誰だって失敗はするんだから、何度でも挽回すればいい」
もう一度頑張ろうと伝えたかったのに、石田くんは冷たい視線で私を見つめ返した。
「美優さん、お願いだから僕だけを見ていて下さい」
何か切羽詰まったものを感じ、私はそれ以上何も言葉を発することができなくなった。
何の音もしない無機質な部屋で会話も止まり、私と石田くんはただ見つめ合っていた。
石田くんにもきっといつかそんなふうに思える人が現れる。
そんな含みを持たせた言葉だったのだが、なぜか石田くんの表情は険しいものになっていく。
「俺は美優さんが好きなんです、だから諦めません。ビジネスの勉強するために入社したNAGASIMAでここまでの事件を起こしてしまった以上、もう挽回できないのはわかっています。だから俺にはもう失うものはない。望むのは美優さんだだけです」
その思い詰めた顔に怖さを感じた。
今の石田くんは何をするかわからない、そんな気がした。
「石田くん、人生はまだこれからだよ。何度だってやり直せる」
人生に遅いなんて事は無いのだと言ったつもりだったのに、石田くんは無言で立ちあがるとドアを背に私を振り返った。
そして、その手には、キラリと光るナイフが握られていた。
「美優さんが僕を選んでくれないのなら、僕はもう生きている意味がない」
「何を言ってるの?誰だって失敗はするんだから、何度でも挽回すればいい」
もう一度頑張ろうと伝えたかったのに、石田くんは冷たい視線で私を見つめ返した。
「美優さん、お願いだから僕だけを見ていて下さい」
何か切羽詰まったものを感じ、私はそれ以上何も言葉を発することができなくなった。
何の音もしない無機質な部屋で会話も止まり、私と石田くんはただ見つめ合っていた。



