再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり

「本当にあなたがやったの?」

なかなか本題を切り出してくれない石田くんに直球を投げてみたのだが、本心では違うと言ってもらうのを待っていた。
しかし、石田くん答えはどこか的外れだった。

「俺は真面目に一生懸命に働く美優さんが好きでした。取引先の無理難題を笑顔で受け止め、嘘をつかず正直に相手の良い面を探そうとする美優さんの近くにいられることが幸せでした。でも、亮平さんが帰ってきて変わってしまった」
「私はそんなに立派な人間ではないし、部長が帰って来たからって今までと同じでしょ?」

この春亮平が帰ってきてから、私の周囲が変わった事は否定しない。
それでも仕事や同僚に対する態度には影響がないようにと努めてきたつもりだ。

「いえ、違います。美優さん、最近はいつも亮平さんのことを見ているじゃないですか」
「それは・・・」

私だって人間だから。
そう言いかけて言葉を飲み込んだ。