「何やってるの?
ほら、早く中に入って寝ないと…」

お母さんがそう言えば

「…母さん、菜美が遅くなった理由…
男かもしれない」

と、お兄ちゃんが絶望的な表情を浮かべた。

「…え?菜美は今日、図書室にいたんでしょ」

お母さんは訳が分からないという感じで
お兄ちゃんにそう言ったが

「菜美から男モノの何かスポーツ用のね?
制汗スプレーの匂いがするの~」

とお姉ちゃんが楽しそうに言い出した。

「…もう、
そんな事でこんな所にいつまでもいるの?」

お母さんは呆れた様子だった。

「良いからママも嗅いでみてって!」

お姉ちゃんがそう言って
お母さんを呼べば

「もー、菜美も迷惑でしょ。
どうでも良いじゃない…」

そう言いながら
私の制服の匂いを少し嗅いだ。