学校を出て少しの沈黙の後、

「…ミヤ君、あの、ごめんね。
家、反対方向なのに送って貰って…。
私なら本当に大丈夫だから…」

まだそんなに大降りでもないし
それにミヤ君だって
部活終わりで疲れてるはず…。

私が謝れば

「…大丈夫じゃないでしょ。
雨だけじゃなくて
女の子が薄暗い時間に歩くの心配だし…」

ミヤ君の表情は薄暗くてよく分からないが
そう優しい言葉を掛けてくれるミヤ君に
少し緊張が解けた。

「…そっか。ミヤ君は優しいね」

私が微笑んでいれば

「…でも、」

と、ミヤ君はどこか緊張したように
声を出したかと思えば

「…女の子みんなに
こんな事する訳じゃないよ」

と、静かに言われた。