ミヤ君は黙って私を抱き締めていたが

「…ちょっと離れるね」

そう言って急に離れれば
私に背を向けてしまった。

「ミヤ君?何か私、いけない事した…?
ごめんね、」

私が謝りミヤ君の肩に触れようとすれば

「…ごめん、ちょっとだけ落ち着かせて。
今、菜美ちゃんを見ると
余裕がなくなるから…」

そう静かに口にしたミヤ君の耳元を見れば
かなり赤くなっており、
その言葉の意味を理解した私も顔を赤くして
ミヤ君に触れようとした手を引っ込めた。

…ミヤ君、そんなに我慢してるのかな。

でも、急に?

今までそんな素振りなかったけど、
夏休みの後からも本当はずっと
…エッチな事したいとか思ってたの?

…男の人って、どのくらいのペースで
行為をすれば満たされるのかな。

でもお兄ちゃんもお姉ちゃんも
週に1回は相手の家に泊まってるし
普通そのくらいのペースなのだろうか…。

ミヤ君にちゃんと聞きたいけど、
そんな事今聞ける状況でもないし…

とにかく、我慢させたくはない…。

私はそう思いながら
ミヤ君の背中を静かに見つめていた。