「…ミヤ君、今日どうしたの?
いつもと様子違うよ…?」

まだ大勢の生徒がいる昼休みの時間。

そんな中で私をここに連れてきて
抱き締めるなんて…
ミヤ君、何か不安になってるのかな。

そう思っていれば

「…何もないよ。
ただ、菜美ちゃんに触れたくなっただけ…」

ミヤ君は少し身体を離し私の肩に手を置いて
じっと私の顔を見つめると

「…菜美ちゃん、体調はもう平気?」

心配そうに聞いてきた。

「あ、うん。もう大丈夫だよ。
私が無理しないようにって…皆で協力して
弟達の面倒も見てるし、むしろ私が手伝おうとしたら怒られるくらいだから…。
ミヤ君、色々とありがとう」

ミヤ君は体調の悪い
私を家まで送ってくれた上に
お兄ちゃんの話にまで付き合わせたし…

「…あのお兄ちゃんに、
私の事を本気で想ってるなんて言ってくれて
凄く嬉しかったよ」

ミヤ君にあんな事を言って貰えるなんて
私は本当に幸せ者だと思っていれば

「…俺、菜美ちゃんの事絶対に離さないよ。
家族の事があっても諦めないし…
認められるまでずっと頑張るからね」

ミヤ君はそう言って
私の唇に軽くキスを落とした。