ミヤ君に連れて来られた場所は
屋上の扉の前の階段だった。

ミヤ君が階段の段差の所に腰を下ろしたため
私も人1人分くらいのスペースを開け
少し距離を取ってミヤ君の隣に座れば

「…菜美ちゃん、もう少し傍に来てよ」

ミヤ君はそんな私をチラッと見ながら
恥ずかしそうに言ってきた。

「…もう少しって、でも、」

…十分近いとは思うけど
これ以上近付いたら肩が触れ合うんじゃ…。

私が顔を赤くしながら戸惑っていれば
ミヤ君の方がゆっくりと私と距離を詰め

2人階段に座った状態で
そのままぎゅっと抱き締めてきた。