「ちょっと永!!
菜美は体調悪いんだから負担をかけないで!!
そして都君にも失礼な事言わないで!!
というか寿と礼菜はどうしたのよ?
ちゃんと見ててくれてたの!?」

「今寝かし付けたんだよ!
母さんは都ってヤツの味方なのかよ!?」

「そうだけど何?
爽やかでカッコいい男の子じゃない。
お母さんは凄く好きだけど?」

「不倫か!?父さんまで裏切るのかよ!?」

「永はどうしてそういう発想するのよ。
とにかく中に入りなさい!!」


…玄関先で今度は
お兄さんと菜美ちゃんのお母さんが
言い合いをしている。

俺が唖然と見ていれば

「…ミヤ君、ごめんね。
今の内に帰って良いから。
お兄ちゃんすぐカッとなるし…
言われた事とか何も気にしなくて良いからね」

菜美ちゃんは2人が言い合いをしている間に
微笑みながら近付いてきて

「…私はずっとミヤ君が大好きだよ。
でも…もしミヤ君が私の家族で嫌な思いとか
する事があるんだったら…遠慮しないでね。
私はミヤ君の幸せが1番だから」

切なそうに言う菜美ちゃんに
凄く寂しくなった。

…遠慮しないでって、
それって遠回しに別れる事を考えてって事…?