「おい!!母さん、菜美帰ってきたのか!?」

凄い剣幕で出て来た…とてつもないイケメン。
俺より少し年上っぽいが
見た目が…いかにも不良感満載で
髪も金髪だし目付きが鋭い。

「あっ…永、そういえばお母さん忘れてた。
永に寿と礼菜のお守り
お願いしてたんだった…」

そのお母さんの言葉に菜美ちゃんは

「…そういえば、お母さん、
寿と礼菜はどうしたのかなって思ってた…」

と、焦っており

「菜美!?大丈夫か、…」

すると永さんと言う人は
菜美ちゃんを見て凄く心配して駆け寄ろうと
したのか1歩踏み出したが
俺の顔を見て目を見開いた。

「…お前、誰って、あぁ!?」

その大きな声に
俺と菜美ちゃんがびっくりしていると

「お前なに菜美と手繋いでんだよ!?
テメェ菜美に手出しやがって
殺されてぇのか!?」

…もしかして、この人がお兄さんだろうか。

凛君がよく脅しで使っていた
不良グループトップのお兄さん…。

俺が思わず身体を硬直させていると

「ちょっと、永…
この子が菜美の彼氏の都君よ?
菜美が体調悪くて早退するのに
わざわざ送ってくれたんだから感謝しなさい。そうやって早とちりして、すぐヤキモチ焼く所は本当にお父さんに似てるわね」

菜美ちゃんのお母さんは呆れながら
そう言ってくれたが

「お前か!?菜美の彼氏っていうのは…。
上等だよ!!ウチに上がれ!!
俺が菜美に相応しい男か見極めてやるから!」

めちゃくちゃ睨み付けられてる上に
殺気立ってるし
俺、今からどんな目に合うんだろうか。

そう思って緊張していれば

「ミヤ君、もう帰っていいから…。
ありがとう。本当にごめんね…」

菜美ちゃんは静かに、
でもどこか切なそうに言ってきた。