いくつか駅を乗り継ぎ
菜美ちゃんの家の最寄り駅まで着いた。

菜美ちゃんの体調はあんまり変わらず
俺に少し寄りかかりながら歩いている。

「菜美ちゃん、あと少しで家に着くからね」

俺がそう言えば

「…うん、ごめんねミヤ君。
私寄りかかって歩いてるから重たいでしょ。
少し離れるから…」

菜美ちゃんはそう言って
俺から離れようとするがやっぱりキツそうで…

「菜美ちゃん、大丈夫だから。
ずっと寄りかかってて。
何ならおんぶしても良いけど…」

俺が結構真面目にそう言えば

「えっ?それは本当に良いよ!
恥ずかしいし、重たいから…」

菜美ちゃんは恥ずかしそうに言って
おんぶは相当嫌なのか
また寄りかかり始めた。

…いや全然軽いけど。
学校で横抱きした時も、本当に軽かった。

ちゃんと食べてるの?ってくらい
心配したし…。