学校から出て外を歩いていれば

「ミヤ君、私、荷物自分で持てるよ…!」

菜美ちゃんは慌ててそう言ってきたが

「大丈夫だから。持たせてよ?
それより、今はこっちを掴んで」

俺がそう言って菜美ちゃんの手を握れば
菜美ちゃんの顔は真っ赤になり

「…み、ミヤ君、
…何だかさっきから…ずっと私に甘いよね?
体調悪いのを心配してくれるのは嬉しいんだけど、ミヤ君、本当に無理してない…?
皆の前であんなに見られてたのに、
私を保健室まで連れてってくれたし、
それに私が親には迎えに来て欲しくない
気持ちまで汲んでくれたんでしょ…?」

菜美ちゃんは俺に手を握られ
ゆっくりと歩きながらそんな事を言った。

俺は菜美ちゃんの歩幅に合わせながら

「…無理なんかしてないよ。
確かに目立つのはそんなに好きじゃないけど
…俺が1番優先したいのは菜美ちゃんだから。
雨が降って初めて駅まで送った日も言ったけど、俺は女の子誰にでも優しい訳じゃない。
菜美ちゃんに1番優しくしたいし、
好かれたいんだよ」

俺が照れながらもそう言えば

「…ミヤ君、本当にありがとう。
私もミヤ君の事…ずっと1番に想ってるし
大好きだからね」

菜美ちゃんも恥ずかしそうに言いながら
俺と手を繋ぐ腕に頭を寄せてきた。


…いや、めっちゃ可愛すぎる。

ホントに今すぐめちゃくちゃに
抱き締めてキスしたい衝動に駆られるけど

菜美ちゃんはやっぱり
体調がまだ良くないのか歩幅もいつもより
ゆっくりだし俺に寄りかかって歩いてるのも
多分無意識だろうが楽なんだろう。

…まぁ、それは凄く可愛いし
指摘したら菜美ちゃんは気を遣って離れてしまいそうだからこのまま何も言わない方が良い。