そうして午前の授業が終わって昼休みになり
俺が着替えをして鞄に荷物を詰めていれば

「あら、ミヤ~?はい、これ?
愛しの彼女…菜美のお荷物よ~?」

…花音が凄くニヤニヤしながら
俺に菜美ちゃんの荷物を渡してきた。

…花音、菜美ちゃんの荷物詰めてくれたんだ。
こうなる事、分かってたのだろうか。

「…花音、ありがとう」

俺がそれを受け取れば

「いや~。まさかミヤがあんな大胆な行動を
するなんてね?凛君の時もだったけど
ミヤって菜美の事になるとすぐ動揺して
男らしくなるわね~?
昔の誰にでも優しい
弱々しいミヤとは思えないわ。
やっぱり愛の力って壮大よね~?
しかも今度は保健室で何をしてたのかしら?
かなりエロいわよね…」

…やはり花音は
どうしても俺を弄りたいようだ。

「変な事は何もしてないよ…!!
と、とにかく俺はもう行くから、」

俺がそう言って教室から出ようとすれば

「おい!都!聞いたぞ!!
市川さんをお姫様抱っこして保健室まで
連れてったんだって!?
あの可愛い市川さんに触れられる上に
お前だけモテてズルすぎるぞ!!」

…今度は別のクラスにも関わらず
壱が教室に勢いよく入って来て…

「俺のクラスの都ファンも、
"私も都君にお姫様抱っこされたい…"とか
"都君の前でわざと倒れちゃおうかな…"とか
メロメロになって言ってるし、
ホントお前これ以上モテて
どうしたいんだよ!?
一夫多妻でも目指してんのか!?」

そう言われたかと思えば

「ホントそうよ!!菜美だけ見ときなさいよ!
大体ミヤ、もっと私に感謝しなさい!!
私と幼馴染みであったおかげで
あんなに可愛い菜美と距離を縮められて
ラブラブに付き合えてるんだから!!
私にも良い男と出会えるように
仕向けなさいよね!?」

また花音まで会話に加わってきて
…とても面倒くさい状況になった。