「俺も一緒に行くから」

菜美ちゃんとこのまま離れるのが
凄く心配で堪らなかった。

俺はそのまま菜美ちゃんの背中と膝下に
手をやるとそのまま横抱きに抱き上げた。

皆が再びザワザワし始めるのが分かる。

…こんな目立つ行動今までした事ない。
…いや校門での凛君との騒ぎ以来2回目だけど

めちゃくちゃ恥ずかしい行動だけど
今は目の前で体調が悪そうにしている
菜美ちゃんを放置する選択肢はない。


「えっ!?ミヤ!?
アンタ…いつの間に
そんな男らしくなったのっ!!??」


…花音の声がやまびこのように
体育館中に響き渡る。


…声大きすぎだって。



「…み、ミヤ君?」

体調は悪そうだけど
顔を赤くして大人しく俺に抱き上げられながら
俺を見つめてくる菜美ちゃんに
俺まで顔が赤くなったが


「先生、俺が連れて行ってもいいですか…」

俺がそう言えば

「え?あ、じゃあ…四条、お願いな…」

先生までなぜか照れているのか戸惑っており

俺は皆の視線を受けながらも
とりあえず菜美ちゃんを抱き上げたまま
体育館から出た。