電話口から
誰かがお兄ちゃんを呼ぶ小さな声が聞こえ
"え?何?代われって?"
とお兄ちゃんが焦る声が聞こえたかと思えば
"菜美、大丈夫?"
と、今度はお母さんの声が聞こえ…
"ごめんね。永がずっと菜美が帰って来ないって
心配してて、お母さんが電話を掛けるからって
言ったんだけど、ご飯の準備してたら
いつの間にか勝手に掛けてて…"
どうやらお兄ちゃんを呼んだのは
お母さんのようだった。
「…ううん、私が遅くなったのが悪いし」
私がそう言えば
"今、学校の方の最寄り駅なの?"
お母さんはお兄ちゃんとの会話を
少し聞いてきたのかそう聞いてきた為
「…ううん、実はまだ学校で、」
お母さんには嘘を付けず正直に答えれば
"そう…。でも学校で何かトラブルが
あった訳じゃないのよね?"
お母さんも心配した様子だった。
「うん。本当に時間忘れて本を読んでて…」
私が申し訳なくそう言えば
"…ホント、そういう所、
菜美はお母さんにそっくりね"
と急にクスクス笑われ、
その声に安心していれば
"でも夜道を歩くのは本当に危ないし…
永には家の方の最寄り駅まで迎えに行かせるから着いたら連絡して。それなら大丈夫でしょ?
気を付けて帰って来てね"
誰かがお兄ちゃんを呼ぶ小さな声が聞こえ
"え?何?代われって?"
とお兄ちゃんが焦る声が聞こえたかと思えば
"菜美、大丈夫?"
と、今度はお母さんの声が聞こえ…
"ごめんね。永がずっと菜美が帰って来ないって
心配してて、お母さんが電話を掛けるからって
言ったんだけど、ご飯の準備してたら
いつの間にか勝手に掛けてて…"
どうやらお兄ちゃんを呼んだのは
お母さんのようだった。
「…ううん、私が遅くなったのが悪いし」
私がそう言えば
"今、学校の方の最寄り駅なの?"
お母さんはお兄ちゃんとの会話を
少し聞いてきたのかそう聞いてきた為
「…ううん、実はまだ学校で、」
お母さんには嘘を付けず正直に答えれば
"そう…。でも学校で何かトラブルが
あった訳じゃないのよね?"
お母さんも心配した様子だった。
「うん。本当に時間忘れて本を読んでて…」
私が申し訳なくそう言えば
"…ホント、そういう所、
菜美はお母さんにそっくりね"
と急にクスクス笑われ、
その声に安心していれば
"でも夜道を歩くのは本当に危ないし…
永には家の方の最寄り駅まで迎えに行かせるから着いたら連絡して。それなら大丈夫でしょ?
気を付けて帰って来てね"



