…よ、良かった。

私はホッとしながら
深い眠りに付いた
ミヤ君の腕から何とか抜け出し

ソファにちゃんと寝かせて布団をかけていれば

玄関が開き、
こちらに向かう足音が聞こえてきたかと思えば

「ただいま~!」

元気に言うミヤ君のお母さんと

「…へー、ミヤ君の家の中って
こんな感じなんだー」

と、凄く冷静に言う凛がなぜかいて…。

「えっ!?り、凛!?早くない!?」

私が思わずびっくりしていれば
「タクシーのおじさんを急かしたら
めっちゃスピード上げてくれた」
と言い出した。

…タクシーで来たんだ。
それよりスピード違反させたのか。

…本当にタクシーのおじさんには申し訳ない。
捕まらなかったから良かったものの…。

「てか、姉ちゃんここにいたんだ?
てっきりミヤ君の部屋でエロい事してる
最中かと思ったわ」

…ミヤ君のお母さんの前で
なんて恥ずかしい事を言ってるんだ
と思っていれば

「あら、やだっ!?凛君もそう思ってた?
実はおばさんもそう思ってたから
都の部屋にこっそり聞き耳たてに行こうかと
思ってた所なの~」

「あ、やっぱそう思いました?
俺も姉ちゃんがどんな淫らな声出すのか
気になって…」

…ミヤ君のお母さん、
やっぱり私の家族と絶対気が合うと思う。

…凛とも意気投合してるし。
それに何で凛が堂々と
ミヤ君の家に入ってきてるの…。