…ミヤ君って、案外甘えん坊なのかも。

自分がしっかりしないとって
お父さんの分までお母さんやカヤ君を
守らないとって…ずっと思ってきたのかも。

でも、普段優しくてしっかりしてるミヤ君が
弱っている時にちゃんと私にだけ
こんなに甘えてくれるなんて
…凄く信頼されてるみたいで嬉しい。

「…私はカヤ君の事
本当の弟みたいに可愛いと思ってるし
甘えさせたいと思ってたから
ずっと抱っこしてただけだよ」

「…分かってるよ。
菜美ちゃん優しいし
カヤの事も可愛がってくれて嬉しいけど…
もっと俺にも…触れて欲しい」

「…カヤ君の前じゃ出来ないよ」

「カヤの前で出来ないのは分かるけど
普段から菜美ちゃん俺に全然甘えないし…。
俺ばっか好きなのかなって…不安になるよ」

「…私もミヤ君と同じで
元々甘えるタイプじゃないし、
誰かに甘えたいとか、
そんなに思わないけど…」

「…」

「…恥ずかしいけど
抱き締められたいって思うのも、
私が触れられて気持ちが良いって思うのも、
全部ミヤ君だけだよ。
…こんなに取り乱して照れちゃう私の顔は
ミヤ君しか知らないから」

「…」

「ミヤ君、大好き」

私はミヤ君の背中に手を回して
力いっぱい抱き着いた。

…ミヤ君と触れるとドキドキもするし
安心もする。