すると突然私の携帯の着信が鳴り響いた。

「あ、ミヤ君…ちょっと良い?」

「…うん」

私はミヤ君から離れ
鞄から携帯を取り出せば
画面には"お母さん"と記されていて…。

「…もしもしお母さん?」

私が携帯を耳に当てれば

"あ、姉ちゃん"

…まさかの凛の声が聞こえびっくりした。

「…凛、どうしたの?」

"いや、今どこ?もうすぐ家近くの駅着く?"

「…まだ、というか…今ミヤ君の家だけど」

本当はからかわれるから
凛に言いたくなかったけど
嘘は吐けないのでそう言えば

"姉ちゃん…また泊まる気?
ミヤ君盛りすぎじゃね?"

ホントこの弟はすぐそういう発想して…。

私は顔を赤くしながら

「…バカ、そんな訳ないでしょ。
今日はミヤ君が風邪引いたから看病してるだけ。もうすぐ帰るから…」

なるべくミヤ君に聞こえないように
ボソボソ口にした。

"でももう18時前だけど?
また夜遅くなんじゃん。
最近姉ちゃんの帰りが遅いって
父さんも兄貴もブーイングしてるけど?
彼氏に菜美を取られたとか言ってさ?"

…私は元々誰のものでも無いけど。

"とにかく今から俺、ミヤ君の家行くから。
迎え行くから待っといて"

すると突然凛はそんな事を言い出した。

「えっ!?
来なくて良いよ、もう帰るから!!」

凛が来ればミヤ君までまたからかわれて
しかもミヤ君のお母さんとも鉢合わせする
可能性もあるし余計にややこしい。

私が思わず大声で迎えを拒否すれば

"いや、ミヤ君放っといたら
絶対にまた姉ちゃん抱くって。
今もどうせイチャついてたんだろ。
俺、ミヤ君の事認めてはいるけど
姉ちゃんの身体とか感じるポイントとか
俺以上に知られて開発されたらヤダし。
しかも看病とかめっちゃエロ、"

凛のセクハラを聞いてられず
私は勢いよく通話を切った。