それから数週間経ち
季節はもうすぐ6月を迎えようとしていた。

放課後、私は図書室で本を読んでいた。


最近途中まで一緒に帰るまでに
仲が深まった花音は今日は家の用事がある
と言って早々と先に帰って行った。

私も借りたい本があったし
電車の時間もまだ余裕があるし…
何となく手に取った本を読み進めていれば、
それが凄く面白くて
時間を忘れあまりに没頭してしまった。