「…壱に手握られてたね」

ふいに都がそんな事を言い出し

「…少し妬いた」

都は甘く言うと市川さんの手を握った。

「壱君は私の事何とも思ってないよ?
ミヤ君の彼女だから気に掛けてくれるし
優しくしてくれるだけだよ?
今日だって直接ミヤ君にミサンガ渡せたのも
壱君のおかげだし…」

市川さんがそう言えば

「…壱が俺らの為を思ってくれてるのは分かるけど、それでも触れられてたら妬くよ。
菜美ちゃんに触れるの
…やっぱり俺だけが良いから」

都はドストレートに
市川さんに嫉妬心を伝えれば

「…うん。私も、
都君と女の子が話してるの見て
少し嫉妬しちゃった…」

市川さんも顔を赤らめて
そんな可愛い事を言う。

「俺が好きなのは菜美ちゃんだけだよ。
触れたいと思うのも全部菜美ちゃんだけ」

「…うん。私もミヤ君が大好き」

都は照れてる市川さんを
強く抱き締めていた。

「俺も菜美ちゃんの事大好きだよ。
…それに俺も甘い物好きだから」

「えっ?」

「…壱だけが甘いの好きな訳じゃないよ」

「分かった。今度ミヤ君にも
甘い物差し入れするからね」

「…うん。ごめん、またこれも嫉妬。
壱の好きなものだけ理解されてずるいよ」

「ミヤ君の好きな物も分かってるよ?」

「…それでももっと俺を1番に見てよ」

「…ミヤ君可愛い」

「…ごめん。もう1回だけキスしていい?」

嫉妬して甘い言葉を掛けている都。
またキスをしようとしていた為
友達心としてはとても恥ずかしく
隠れるように素早く廊下を立ち去って
外に出た。