「どうしたの?都に用事?」

俺が聞けば

「…あ、まぁそうなんだけど、
いいの部活中だし。
いくら休憩中でも私が中に入ったら
皆に迷惑だから…」

市川さんは相変わらず謙虚だ。

この美しい顔立ちで性格まで完璧で
ホント何で都ばっかりモテるんだよ!?

「迷惑とかないよ。中に入れば?
皆も普通に入ってるよ」

俺がそう言えば

「…でも、今中にいるの…
ミヤ君の事が好きな女の子達だよね?
それなら尚更入れないよ」

市川さんは苦笑いしていた。

…いや、市川さんは都の正式な彼女なんだから
気を遣うなら普通他の女子達では?と思うが。

「…他の女の子に都が好かれてるって
分かってるのに複雑じゃないの?」

「…まぁ、少し嫉妬もするけど。
でもミヤ君が私の事大切に想ってくれてるの
分かってるから。
皆に優しいミヤ君が私は好きなの」

…照れながら言う市川さんが
めちゃくちゃ可愛い。

こんな天使のような市川さんに惚れられてる上
嫉妬までさせておいて
他の女子にも優しい都は中じゃないけど
…少し憎くもなるし蹴りたくもなるわ。