「リビングの方に行こうか。
この前は見せられなかったけど
菜美ちゃんが好きそうな本とかも
沢山あるし…」

ミヤ君はそう言いながら
リビングに向かおうとした為

「み、ミヤ君、待って!」

私は思わず、リビングに向かう
ミヤ君の背中に後ろから抱き着いた。

「…菜美、ちゃ、」

ミヤ君は一瞬戸惑うような声を出していたが

「…どうしたの?」

と、私にまたさっきの笑顔を見せてきた。

…私を無理させない為に。
…自分の欲を出さない為に。

何か…必死に堪えているような表情だった。