ミヤ君の言葉に私が顔を上げれば

「…昨日、俺が抱きたいとか言ったから
絶対にそういう事をしないとって…
菜美ちゃん優しいから俺の為にそう思って
緊張してるんでしょ」

ミヤ君の表情を見れば
いつもの優しくて気を遣わせない穏やかな
そんな顔をしていて…。

「俺、本当に菜美ちゃんが大切だし
好きだから菜美ちゃんの可愛い姿をもっと
見たいとは思うけど
…本当に無理だけはさせたくない」

「…」

「昨日は勢いでついあんな事言ったけど…
菜美ちゃんが俺を求めてくれるまで
ずっと待つから。
今日はこうして会えただけでも十分だよ。
だからそんなに緊張しなくても良いから
今日は2人でゆっくりしよう?」

「…ミヤ君、」

「俺、菜美ちゃんが幸せそうに笑ってる顔
見るのが1番好きだから。
俺のせいで緊張して笑顔を失ってる
菜美ちゃんを見るのは嫌だからさ」


…ミヤ君はどうしてここまで
私を想ってくれるのだろうか。

普通なら…
もっと自分の欲求のままに
動いてもおかしくないのに…

…ミヤ君はやっぱり、どこか我慢している。

ミヤ君は本当に優しいけど…
前もミヤ君自身が言っていたように

"嫌われたくない"

…そんな切実な思いがミヤ君の本当の想いを
邪魔している気がする。