「…ミヤ君?どうしたの?」

ミヤ君は顔を伏せていて表情が見えない。

私が顔を覗き込もうとすれば

「…菜美ちゃん」

ミヤ君はそのまま私の手を強く握り
私がびっくりして動きを止めれば

「…明日、予定ある?」

ミヤ君はうつ向いたまま
静かにそう聞いてきて…

「…え?いや、特に何も…」

明日も講習は休みだし
お母さんも明日は
ずっと家にいると言っていた。

私も家にいるだろうし
多分また明日も弟達の世話をするだけだろう。

そう思っていればミヤ君は

「…俺の家、来ない?」

と、誘ってきた。