「本当にごめんねミヤ君。
とりあえず帰ろ…」

私がそう言ってミヤ君の前に立てば

「あ…いや、脅されたのは事実だけど、
それより…菜美ちゃんの家もちゃんと知りたかったし、それに菜美ちゃんの家族にも
ちゃんと挨拶したかったのもあったから…」

…ミヤ君はうつ向きながらそう言い始め、
私はその言葉に黙って顔を赤くした。

「…家知ってた方が
菜美ちゃんの所にすぐに駆け付けられるし…
脅されたっていうのは…あくまでも口実で
心の中ではずっと菜美ちゃんの家に
来たかったし…あの日俺が嫉妬して感情任せに菜美ちゃんに触れた事も謝りたかったし」

…ミヤ君。

ミヤ君も私と顔を合わせ
お互いに真っ赤な状態で見つめ合っていれば


「…あー急に暑いわ。何そのクソ甘い会話。
マジで胸焼けすんだけど。
エアコンの温度下げるから」


凛はそう言い始め
本当にエアコンの温度を
めちゃくちゃに下げ始めた。

「り、凛!!何やってるの!!
お姉ちゃんをからかわないの!!
それより寿もいるんだから
そんなに寒くしたら風邪ひくでしょ!?」

私はミヤ君から視線を反らして
寿を抱っこしながらエアコンのリモコンを
凛から取り上げれば

「ただいまー」

と、今度はお母さんの声が聞こえてきた。